井の中のゲーム好きなカエル

へっぽこな1ゲーマーが、いろいろなゲームを紹介します。

ゲーム紹介その5 ロックマンエグゼ5DSツインリーダーズ

今回ご紹介するゲームは、『ロックマンエグゼ5DSツインリーダーズ』です。このゲームは、2005年にカプコンから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。ゲームジャンルは「データアクションRPG」です。2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された「ロックマンエグゼチームオブブルース」および「ロックマンエグゼチームオブカーネル」の二本を一本にまとめた、大変お得なゲームです。メインストーリーはそのままに、アドバンス版になかった多数の追加要素を加えての移植ゲームとなりました。

 

あらすじ

主人公の小学5年生「光熱斗(ひかりねっと)」は相棒のネットナビ「ロックマン」と、友人たちと一緒に父親の研究室を訪れる。研究者である熱斗の父に「見せたいものがある」と呼び出されたためだ。何か新しい研究を見せてもらえる、と楽しみにしていた一同だが、突如研究室に怪しい姿をした集団に襲撃をうけ、熱斗の父親を連れ去ってしまった。驚くべきことに、事件を起こしたのは壊滅したはずの悪の結社「ネビュラ」だった。父を助けるため熱斗ロックマンは個性派ぞろいの精鋭が集うチームに入り、ネビュラに支配されつつある電脳世界・現実世界を救いだすために戦うこととなる。

 

レビュー

小学生である主人公熱斗と、データという存在のロックマンの二人は、固い絆で結ばれた親友とも呼べる存在です。そんな二人が悪の組織から世界を救うという王道ストーリーは、かなりスカッ!!とします。

フィールド上では熱斗を操作し、現実での仕掛けを解いたり人から聞き込みをしたりすることがメインになります。そして、パソコンなどのネットにつなげるものに「プラグイン」してロックマンを電脳世界に送り込むことで、ネットの世界も探索することができます。ネット上ではウイルス(敵キャラ)がうろついており、ランダムエンカウントでバトルに突入します。戦闘が発生するのは、ほとんど電脳世界内になります。バトルは3×3=9マスの自分陣地と、同じく9マスの相手陣地、合計18パネルのフィールド上で行うというものです。1ターンに一度「バトルチップ」を選択しロックマンに送ることができます。ターンが始まると限られた陣地内を動きまわりながら、タイミングよく相手に攻撃を当てていきます。この時条件が整えば大量のバトルチップを送ることも可能です。通常のバトル以外に、このゲームで特徴的なモードがあります。それは、メインストーリー中の章のボスと戦う際に行うミッション、「リベレートミッション」です。これは、ネビュラに奪われたインターネットの領域を「解放(リベレート)」することが目的のミッションです。解放するエリアの奥には、強力なボスキャラクターが待ち構えています。ここで独特なのは、エリアを解放する時に地面のパネルを指定し、そこに潜んだウイルスをデリート(ここでは、戦闘で倒すこと)することによって解放していくという点です。指定したパネルに潜む敵を1ターンで倒し切るとボーナスとして周り一帯のパネルが解放できたり、敵のいるパネルに囲まれた場所で戦闘を開始すると自分陣地が減った不利な状況で戦ったりと、周りの状況に合わせて戦況が変化したり戦闘の仕方でボーナスが発生したりするという状況になります。プレイヤーの操作テクニックや戦略性の試されるミッションになっているので、非常にやりごたえがあります。リベレートミッション中はロックマンだけでなく同じチームのネットナビを操作することになります。チームメンバーはバージョンによって異なるので、どちらのチームを選ぶか悩んでしまいますね。『ツインリーダーズ』では両方のバージョンが遊べるので、どっちもやってみることをお勧めします(笑)

 

それでは、いくつかDS版ならではの要素を紹介したいと思います。まずは、アニメーション風のオープニングムービーがついている点です!このムービーの曲はゲーム発売当時に放送していたアニメ版ロックマンエグゼ(ロックマンエグゼストリーム)の主題歌でした。力強い女性ボーカルの声と、シリアスでかっこいいサウンドが、エグゼの世界と最高にマッチします!それに、なぜか熱斗ロックマン・ブルース・カーネルの4キャラにはアニメ版声優さんのボイスが付いています。…ゲーム内容と、そんなに関係ないですね…。

気を取り直して、次に紹介するのは「ダブルスロットイン」です。これは、DSというハードを利用した遊び心のある要素です。残念ながら、DSiなどアドバンス用ソフトをさすところの無いハードではこの要素は遊べません。「ダブルスロットイン」とは、過去作である初代「ロックマンエグゼ」~「エグゼ5」、派生作の「ロックマンエグゼ4.5」をアドバンス用スロットに差し込んでから「ツインリーダーズ」を起動することによって様々な要素が追加される、というものです。追加される要素は、お得にアイテムを買える商人が現れるものやイベントが起こるものなど、さしこんだソフトによって変化します。実用的なものを挙げるとすると、「ロックマンの新たな変身」です。ロックマンには、ロックマンにしか備わっていない機能「ソウルユニゾン」と「カオスユニゾン」というものがあります。これらは大まかに説明すると、「仲間ナビの力を借りて、そのナビと同じような能力を使うことができるようになる」というものです。本来なら仲間のナビの能力しか得られないのですが、ダブルスロットインすることによって「フォルテクロスロックマン(ゴールドとシルバーの2種類がある)」と「ソルクロスロックマン(コナミから発売されているゲーム『ボクらの太陽』とのコラボ変身)」が追加されます。フォルテクロスロックマンになるためには『エグゼ5』においてある条件を満たさなければなりませんが、その分超強力な攻撃を行えるようになります。この変身はどれもなかなか強力なので、試せるソフトを持っている方はぜひ試してみてほしいです。

ちなみに筆者のお気に入りの要素は、「エグゼ4」を差し込んだ時に流れる専用戦闘BGMです。曲が「エグゼ4」戦闘曲のアレンジになっており、アップテンポでかなりかっこいい曲です。…この要素は、ゲームに役立つものではありませんが。

最後に、ちょっとだけ役に立つ機能を紹介します。『ツインリーダーズ』では、戦闘中にマイクに向かって「がんばれ!」などの応援を行うと、ロックマンがフルシンクロ状態(パワーアップ)になったり体力が回復したりします。地味に便利なので、ちょくちょく使っていました。

ここで長く取り挙げたのはあくまで一部で、他にも容量が大きくなったことでセーブデータが2つ作れるようになったり、通常のウイルス戦でもロックマン以外のナビを使える「ナビチェンジシステム」があったりと、より『エグゼ5』が楽しめる様々な要素が追加されています。あれ、こちらの方が大事な情報でした。

 

勧善懲悪な王道ストーリーでありながら、奥深いゲーム性とやりがいのあるゲームシステムで、大人も子どもも楽しめるゲームだと思います。(大人だと、インターネットに潜む問題やゲーム内で起こる出来事など、より深く考えられる場面・考えさせられる場面もあるかと思います)残念ながらダウンロード販売はしていないので、まだ遊べるDSを持っている方は、ぜひとも「ダブルスロットイン」しながら遊んでいただきたいです。

 

2月1日追記

どうやら、2月6日から3月21日まで東京浅草の花やしきで、ロックマンエグゼとのコラボがあるみたいですね!自分もチャンスがあれば行きたいです。 

ゲーム紹介その4 ゼルダの伝説ムジュラの仮面

今回ご紹介するゲームは、任天堂から2015年にニンテンドー3DS用ソフトとして発売された『ゼルダの伝説ムジュラの仮面』です。ジャンルはアクションアドベンチャーになります。このゲームは2000年にNintendo64で発売された同タイトルのリメイク移植作品となります。ホラー的な要素が盛り込まれたアクションゲームで、一風変わった作風が魅力のゲームです。「ゼルダの伝説」というシリーズもののゲームの一つですが、他のゼルダシリーズの外伝のようなゲームなので、前作である『ゼルダの伝説時のオカリナ』を知らなくても楽しめると思います。

 

概要

 三日後に月が落ちてくるという街で、月の落下を阻止するために4つの地域を冒険する。全体の雰囲気はどこか不気味でホラーチック。64時代では「ゼルダの伝説」シリーズの中でも屈指の難易度の高さを誇ったが、リメイクによって様々な変更点が加えられ誰にでも遊びやすくなった。プレイヤーは主人公の少年「リンク」を操り、世界の危機を救うために戦います。様々な個性的なキャラクターとの出会いやダンジョンでの謎解き、アイテム収集など、やりごたえのあるアクションゲーム。

 

物語

 離ればなれになってしまった友人を探して旅をしている主人公「リンク」。森の中を進んでいたところ、不気味なお面を被った人物に襲われ、愛馬エポナと大切なオカリナを奪われてしまう。追いかけた先は、「タルミナ」という不思議な土地。そこでは、三日後に月が落ちてくるという噂が流れていた。大切な物を奪った人物を追ううちに、その仮面の人物が月を落とそうとしていることを知る。彼の企みを阻止するために、リンクは奇妙な世界を駆け回ることになる。

 

レビュー

 

 このゲームは、とにかく「怖い」。画面の雰囲気や音楽、イベントの内容などは、多くの物が恐怖をかき立てる演出がされています。ゲームとしては王道のアクションゲームで、コントロールスティックとボタンで主人公を動かしながら敵を倒していくというもの。しかし、随所にちりばめられた「怖さ」がこのゲームをひと味変わった物にしています。たとえば、にぎやかな町中のBGMは、日数が進み、タイムリミットとなる三日目に近づくにつれ人々が慌てている様子を表すかのように曲のテンポが速くなっていきます。さらに月が落ちてくるという恐怖から、三日目までに町の人が外へ避難してしまい、町からどんどん人が減っていってしまいます。三日目のカウントダウンの時には、もうほとんど街中には人がいなくなってしまいます。このようにプレイヤーにじわじわと恐怖を味わわせてきます。ちなみに、墓地から骸骨が立ち上がってきたり、ミイラ人間が襲いかかって来たりといった定番のホラーな展開もあります。

 ストーリー上の目的は「落下してくる月を止めるために、世界の各地に存在する『とある人達』を月落下までに町に呼ぶ」こととなります。各地にいる『人』は手強いボスによって封印されているので、ボスの待つダンジョンを攻略し、打ち倒さなければなりません。ダンジョン内には手強い敵モンスターや謎解きが仕掛けられています。それらはリンクが持っている道具を駆使しつつ、プレイヤーの知恵とひらめきを働かせないと、先に進むことは困難です。考えるのが大変な分、強敵を打ち倒してダンジョンを攻略した時の達成感は何物にも代え難いと思います。

 このゲームには、他のゲームにはあまり見られない独特な点がいくつかあります。まずは、三日間という限られた日数を繰り返しループしながらゲームを進めていかなければならないという点です。三日間の時間経過はゲーム内の画面でゲージ(時計)として確認することができます。そのため、常に画面にタイムリミットが表示されているということになり、何となく落ち着かない感じです。三日目になり、時刻が午前零時を越えるとカウントダウンが始まり、その時までに適切な行動をとらなければ街に月が落ちてしまいゲームオーバーとなってしまいます。次に、装備することのできる「仮面」が不思議な効果を持っているという点です。リンクは特別な仮面を被ることで、異種族に変身することができます。変身できる姿は、木彫りの人形のような姿をした「デクナッツ族」、パワフルでがっちりとした体格の「ゴロン族」、スマートで魚人のような姿をした「ゾーラ族」等があります。この3つの変身は、フィールドやダンジョン、町中など、様々な場所で使用することになります。それぞれの姿には得手不得手が設定されています。例えば、「木の体のデクナッツは火に弱いが、体が軽いため「デク花」を使って一定時間空を飛ぶことができる」というような物です。これらの特性を利用して、様々な場所を探索します。これらの仮面以外にも、いくつか変身のできる仮面が存在します。また、変身する力はなくても「においでアイテムの場所が分かるようになるお面」や「付けると足が速くなるお面」など、隠された力を秘めた「お面」もあるので集める楽しさが感じられます。「仮面」と「お面」の使い分けも、探索に必要な要素です。

 手強い謎や独特の世界観は、初めて触れる人であれば少し尻込みしてしまうかもしれません。途中で、どうしても分からない謎も出てくることと思います。そのような人のために「シーカーストーン」という石碑(?)が街中のとある場所に設置されています。これを使用することで隠しアイテムの場所やダンジョン攻略のヒントを何度でも見ることができるので、行き詰まっても安心です。

 様々なところに癖のあるゲームですが、そこに奇妙な魅力を感じてしまうゲームです。私個人としては、「初めてのゼルダなら、これやってみて!」という感覚でオススメしたいゲームです。ホラーっぽい、と言うところが少々ハードルが高いのかもしれませんが(笑)。

 

新年早々風邪をひいてしまい、ブログ更新が滞っていました。今後もゲームを紹介していきたいと思うので、よろしくお願いします。

ゲーム紹介その3 .hack//Link(ドットハックリンク)

今回ご紹介させていただくのは、『.hack//Link』です。これは、2010年にバンダイナムコゲームスから発売された、プレイステーションポータブル用ソフトです。開発はサイバーコネクトツーが担当していました。ドットハックと言うと、聞いたことくらいはある人もいるかもしれませんね。

今回の記事は少々変則的で、最初に『.hackシリーズ』の説明、ゲームのあらすじと概要、ゲームレビューという構成になっています。お付き合いいただければ幸いです。

 

 シリーズについての説明

シリーズもののタイトルのため、ざっくりとこの『.hackシリーズ』というものについてお話ししたいと思います。

.hack(ドットハック)とは、架空のMMORPGである『The World』上で起こる事件について描いたゲームシリーズです。ザ・ワールドと言うと、私は某奇妙な冒険の某吸血鬼を思い出してしまいますが…それは全く関係ありません。このシリーズはゲームだけでなく、マンガやアニメ、映画など様々なメディアで展開しています。内容はメディア、ゲームソフトによってそれぞれ異なり、独自かつ壮大な世界観を描き出しています。メディアは違えど関連しているストーリーやキャラクターが共通している場合もあり、そのようなつながりを検証していくのも楽しいシリーズになっています。

とはいっても、シリーズの歴史は十数年にも及び、かなり膨大な量になっています。さすがに全部知るのは無理かも…と思うかもしれませんが、実は.hack//Link』をプレイすることで、様々なメディアで展開されたほとんどのストーリーの内容を知ることができてしまいます

では、以下はゲームのあらすじと概要に触れていきたいと思います。

 

あらすじ

 ゲームが大好きな中学生、『九竜トキオ(くりゅうときお)』は大人気ゲーム『The World R:X(ザ・ワールド リビジョンエックス)』をプレイするのを心待ちにしていた。しかし、ゲームのユーザーアカウントは抽選で取得できるものだったうえに、トキオは抽選に参加さえしておらず意気消沈。そのような中、トキオはある日転校生の美少女『天城彩花(あまぎさいか)』に呼び出される。呼び出された先で彼女から手渡されたのは、黒い謎のゲームディスク。彼女に促されるままそのディスクを起動すると、なんとトキオは生身の肉体のままゲームの中に取り込まれてしまった。そのゲームは『The World R:X』、トキオがプレイしたかったゲームそのものだった。しかし、ゲーム内では謎のハッカー集団が歴史を改変するという事件が起こっていた。改変された歴史を戻すため、トキオはゲーム内で奮闘することとなる。

 

概要

まず、このゲームは『.hackシリーズ』というゲームシリーズの総集編ともいえるようなゲームとなっています。しかしこのゲームが最終作なわけではありません(笑)リンクが総集編というのは、このゲームに登場する仲間キャラクターのほとんどが、過去作のキャラクターであり、ストーリーも過去作に関係するものがほとんどだという部分から言えます。

じゃあ、過去作を全部知っていないと面白くないんじゃないか

と、思うのが自然だと思います。普通のゲームシリーズでは、それが当然だと思います。しかし、このリンクは少々違います。その理由は、ゲームの内容が「新キャラクターの主人公が歴代キャラクターとともに、敵対する勢力に改ざんされてしまった過去を正しい歴史に戻す」という流れのゲームである、と言うものだからです。ここで重要なのは、主人公が「歴代のキャラクターにまったくかかわりがなく、様々な偶然が重なって事件に巻き込まれてしまった一般人の少年」であるということです。つまり、.hackシリーズを知らないままこのリンクをプレイすることで、この主人公気分が味わえてしまうのです!…少々強引な誘導ですね。ゲーム中で出会う過去作のキャラクターやストーリーはどれも魅力的なので、気に入ったものや気になったものも出てくると思います。そのような「自分の興味のあるものに出会えるかもしれない」と言う点でも、このゲームをプレイする意味はあるのかな、と思います。Link自体のシナリオも相当良いので、物語重視の人も楽しめると思います。過去作が好きな人に「このゲームよりも前までの作品を総ざらいできるゲーム」としてオススメするのはもちろんですが、以上の理由から新規ユーザーの方にもお勧めしたいです。

 

レビュー

内容についてはほどほどに触れたので、こちらではシステムや操作面、画面についてレビューしたいと思います。

このゲームはアクションゲームで、アナログパッドと各種ボタンを組み合わせて操作することで敵に攻撃します。アナログパッドを入力し続けることでダッシュ移動が行えるので、とにかくぐりぐりパッドを動かすことで、ちょこまか動き回れます。ダンジョン攻略やバトルに参加できるのは、主人公のトキオと仲間1名の合計2名です。戦闘システムで特に特徴的なのは、仲間と連続攻撃をすることができる「ニゾンコンボ」と、ユニゾンコンボが成功することで繰り出せる「クロスレンゲキ」です。ユニゾンコンボは、仲間キャラが吹き飛ばした敵をタイミングよく攻撃することによって、ラリーするように連続ダメージを与えられるというものです。クロスレンゲキは派手な合体技で、主人公と組み合わせる仲間によってすべて演出が変わります。また、仲間はXthフォームへとパワーアップさせることができ、パワーアップ後にもクロスレンゲキの演出が変わります。このように豪華な演出ややりこみ要素があり、とてもやりがいのあるゲームなのですが…いかんせんこの仲間のパワーアップやアイテム回収が単調で面倒な作業になりがちであるという重大な問題があります。仲間をパワーアップさせるためのアイテムはダンジョンを攻略することで得られますが、一回の攻略で得られるアイテムにはある程度限りがあります。それをちびちびとためて行かなければならないのですが、「これを全員分やるのか…」という感覚に陥りそうでした。というか、半ば陥ってました。協力して通信連動をしてくれた仲間がいなければ、モチベーションが持たなかったと思います。この点はかなり人を選ぶシステムだと思います。好きなキャラクターだけパワーアップするのであれば、特に問題は無いかもしれません。さらに問題を挙げるとすると、キャラクターのポリゴンや画面が、若干チープな印象を受けましたポップでコミカルという言い方もできるかもしれませんが、従来のゲームを知っていたからこそ、グラフィックは少し気になりました。プレイしているうちに徐々に慣れてはいきました。

シナリオはとにかく面白くて、早く進めたい、先が読みたい!という気持ちから、寝る暇も惜しんで没頭してプレイしてしまいました。もともと私は「.hack//SINE(アニメ作品)」「.hack//G.U(ゲーム作品)」「.hack//黄金の腕輪伝説(アニメ作品)」「.hack//Roots(アニメ作品)」の四つしか知らない(初代の『.hack//感染拡大~絶対包囲』も知ってはいましたが、友人の家で見ていただけで実際にプレイしたわけではなかったのでカウント外にしています。)状態で「.hack//Link」を始めたのですが、プレイしているうちに「自分の知らなかった作品がこんなにあったのか!」と知ると同時に、「こんなに面白い、興味を引く物語があったのか!」といろいろな作品に興味を広げることができました。特に小説類はほとんど読んでいなかったので、Linkをプレイしている最中に猛烈に読み漁りました。

ファンの間では評価の割れているゲームなのですが、私は楽しめた方です。過去作の復習や裏話、新旧キャラの邂逅など、これまで知らなかったことやもう一度見たかったことを楽しめたのは、とてもうれしかったです。お祭りゲームとしては、とてもいいゲームだと思います。

勢いでここまで書いてしまい、もしかしたら伝えきれていない部分もあるかもしれません。と言うよりも、伝えたい要素が多すぎてまるごと伝えるのは難しいのかもしれません。気になった方は、Link、並びにドットハックシリーズについて調べてみていただきたいです。ゲームを紹介するブログなのに、このようなことを言うのは情けないですね…。

とにかく魅力過多な作品です。興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

ゲーム紹介その2 パワプロクンポケット8

今回紹介するゲームは、『パワプロクンポケット8』です。このゲームは、ブログで分類する際のカテゴリーの判断をどうしたものか…と思いましたが、ここではバラエティとしました。

このゲームは2005年にコナミが発売したゲームで、機種はニンテンドーDSとなります。開発はダイヤモンドヘッド(後にパワプロプロダクションに)が担当していました。公式でのゲームジャンルは、野球バラエティとなっています。

以下、ゲーム概要とサクセスモードのあらすじ、レビューとなります。なお、サクセスには「特命ハンター編」と「昭和冒険編」の2種類がありますが、ここで特に取り上げるのは「特命ハンター編」になります。

 

概要

様々なモードを搭載した野球ゲーム。モードは「サクセス」「ペナント」「野球」「アレンジ」「キャンプ」「おまけ」「データ」の7つがある。ゲームのメインとなるのはサクセスで、プロ野球界に紛れ込んでいる違法サイボーグを取り締まるために潜入捜査をするというストーリーが展開する。

 

物語のあらすじ(サクセス)

主人公は社会の裏側で秘密裏に動く組織の一員であり、肉体を違法改造したサイボーグを取り締まるエージェントとして活動している。ある時、野球界にも違法サイボーグが存在するという情報を入手した主人公は「ホッパーズ」という球団の一員として潜入捜査することになる。チーム内の誰がサイボーグなのか真相を追ううちに、とある組織の大きな陰謀を知ることになる。

 

レビュー

メインシナリオとなるサクセスの「特命ハンター編」では、二頭身で表現されるコミカルなキャラクターからは想像もつかないシリアスな物語が展開します。物語自体はそこまで長くなく、ルートにもよりますが一周するのに約2〜3時間ほどかかると思います。気軽に周回することが可能です。ストーリー上で起こるイベントは、特定のイベント以外はほぼランダムなため、「同じイベントばかり見ていてつまらない」と飽きることはないと思います。それでも頻発するイベントとそうでないイベントが存在するので、全てのエンディングを見るためには根気強く周回する必要があります。イベントを早送りする機能もあるので、イベントが被ったら早送りしてしまいましょう。ランダムイベントではチームメイトとの交流や、生活の中で出会う人たちとの会話などが起こります。中には彼女にすることができるヒロインとの出会いや、チームメイトがパワーアップするイベント等もあります。主人公を強くするためには、「練習」コマンドでの野球練習や「勉強」コマンドで野球の知識を深めることで、能力を上げていくことになります。日頃の練習や試合の結果によって主人公の「世間評価」を上昇させていき、3年目が終わるまでに世間評価が70以上あれば、基本的にはシナリオクリアとなります。世間評価が低すぎると、1年目や2年目の時点で解雇される場合もあるので注意が必要です。世間評価を上げる最大の場面である試合では、打撃・投球・守備をプレイヤーが操作することになりますが、一部をオートに設定することができるため、操作に自信の無い人でも楽しめます。サクセス以外にもホームラン競争やペナント、ミニゲームなど、様々なお楽しみ要素も満載です。

サクセスは、もはや野球の印象が薄くなってしまうほどメインシナリオが濃いです。そもそも野球選手ではなく秘密組織の捜査員である主人公が、プロ野球に潜入するという時点で突っ込みどころが満載ですね(笑)。つまり、決して純粋な野球ゲームではないです。純粋な野球ゲームではありませんが、野球は物語の根幹に関わってくる重要な物のため、二の次にはできないようです。ストーリーを進めるためには野球の能力を上げる「練習」や町中を探索する「うろつき」などのコマンドを選ぶことによって、1週間単位で時間を進める必要があります。その中で、同じチームの仲間と交流したり、事件の調査を行ったりします。主人公がそのままプロ野球選手として活動していくのか、それとも組織の一員として活動しつつプロ野球でも戦い続けていくのか、物語の結末はプレイヤーの選択次第となります。ストーリー上では様々なキャラクターとのイベントが起こります。特に注目してほしいのは彼女キャラクターとのイベントです。主人公の彼女にすることができるキャラクターは6人いますが、誰一人として普通の女の子がいません。家出中の天才少女や自称宇宙人のアイドル、子供にしか見えない成人女性など、個性的すぎる面々です。ツンデレお嬢様や幼なじみ、同僚の女性も攻略対象ですが、こちらの3人もシナリオを進めていくうちにとんでもない事実が発覚します。ちなみに彼女と付き合うことによって野球に関する様々な特殊能力(試合中の調子が良くなる「闘志」など)が得られます。主人公の能力を上げるという意味でも、彼女キャラクターとのイベントを見てみても良いのではないでしょうか。

彼女たちとのエンディングは、キャラクターにもよりますが、だいたい2種類ほど用意されています。幸せな物だけでなく、トラウマになるような悲惨なエンディングも存在するため、場合によっては覚悟してから見ることを推奨します。彼女キャラクターは、とにかく全員かわいいです。個人的に、特に気に入っている彼女は「森友子」です。

(ここから先は、ヒロインのルートに関する少々のネタバレが存在します。ご注意ください。)

ビジュアルは茶髪のロングヘアを一部でサイドポニーのようにしている、と言うような「普通っぽい」外見をしていますが、元気で明るく、また行動力のあるヒロインという感じです。友子は主人公の幼なじみの女性で、何年かぶりに主人公と再会したという設定です。懐かしさからしばらく連絡をとり、何度か合っているうちに、主人公は違和感を感じるようになります。その違和感とは、主人公の覚えていることと友子が覚えていることに微妙にズレが生じている、ということです。この謎を解いていくことが、友子のルートにおいて最大の目的になっていきます。

他のヒロインのルートもそれぞれ目的や展開が異なってくるので、いろいろな彼女のルートを見ることをお勧めします。

ここからは、ゲーム内容に関して触れていきたいと思います。試合の時にプレイヤーはある程度の操作を行わなければいけません。シナリオを完全クリアするため、また強力な選手を育成するためには、試合に勝つことが不可欠です。操作は「投げる、打つ、捕る、選手を走らせる」など様々です。相手ピッチャーの配球を見極めたり、バッティングのタイミングを測ったりと、野球初心者やゲームに慣れていないプレイヤーにはやや厳しいです。しかも試合に関するチュートリアルはほぼ皆無。ある程度の操作をオートにすることができますが、バッティングに関してはストーリー後半で必ずプレイヤーが操作しなければならない場面があります。ストーリー上でこれらの操作を練習できる場面がかなり限られているので、ひたすら練習あるのみです。投球・送球・捕球・走塁は最後までオートに設定できます。自分のプレイしやすい設定でやるのが一番ですね。野球の操作は自分で覚えるしかありませんが、繰り返し試合を経験するうちに、自然と野球についての知識がついていくと思います。なんとなく配球が読めたり、バットを振るタイミングが分かったりして来て、自分はとても楽しめました。基本的に投げる、打つという操作しか行わないため、それほど野球に詳しくなくても楽しめると思います。

最後に少し、私が特に気に入っている楽しみ方を紹介します。このゲームの楽しみ方の一つに、「アルバム」を埋めるというものがあります。「アルバム」ではストーリーのエンディングを見たり、登場したキャラクターのプロフィールの確認ができたりします。はじめはほとんど空欄ですが、これらはキャラクターと出会ったりイベントを回収したりすることで埋まっていきます。このモードをコンプリートするには相当やりこまなくてはいけないため、現在でも埋まらない欄がちらほらあります…。もっと精進したいですね。この手のモードは、コンプリート好きにはたまらないものがありますね。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!

ゲーム紹介その1 マジカルバケーション

最初にご紹介するゲームは、2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして任天堂から発売された、「マジカルバケーション」です。開発はブラウニーブラウン(現ブラウニーズ)が担当していました。このゲームのジャンル名は「コミュニケーションRPG」で、その名の通り人と人とのコミュニケーションに焦点を当てた、ちょっと面白いシステムがあります。主人公や仲間となるキャラクターは、全員魔法使いの少年少女です。魔法を武器に様々な世界を冒険する王道RPG、というところですね。このゲームは私が初めて買ったゲームで、ここからしばらくRPGにドハマりしていました。2015年の8月からWiiUバーチャルコンソールで配信されているので、今でも遊ぶことができます。

以下、筆者による簡単なあらすじの説明と、レビューを行いたいと思います。

 

あらすじ

魔法学校に通う主人公たちは、臨海学校でとある海岸へ行くこととなる。しかし、楽しい臨海学校の最中、謎の化け物の群れが突如として現れる。化け物たちによって、クラスメートたちはそれぞれ別の世界へと連れ去られてしまう。主人公は散り散りになったクラスメートたちを探し出し、全員で元の世界に帰るための冒険に出る。

 

レビュー

可愛らしく、暖かみのあるグラフィックが特徴的なゲームです。私はパッケージのかわいらしいイラストを見て、思わず衝動買いしてしまいました。ファンタジックな世界観と、異世界を又に掛ける壮大なストーリーはボリュームたっぷり。使用できる魔法はキャラクターごとに属性が異なっており、隠し属性も含めると16種類もあります。仲間キャラクターは、熱血少年やおっとり少女、古代ロボットなど全員個性的です。そして、ストーリーにおいてそれぞれのキャラクターにちゃんと見せ場が存在します。キャラクターの使用する魔法は「火」など定番な属性もあれば、「虫」や「音」など他のRPGでは見られないような一風変わったものもあります。キャラクターのステータスとしてのレベルとは別に、「魔法レベル」というものが用意されています。魔法レベルは、魔法を使用すればするほど上がっていき、その威力も増していきます。最終魔法の派手な演出は圧巻です。

 可愛らしく美しいグラフィックとは裏腹に、ストーリー上で起こるイベントは悲劇的な状況に直面することが多いです。主人公たちは色々な人たちとの出会いや敵との戦いを通じて次第に成長していきます。その中には、親しい友人との別れや、主人公たちが絶体絶命の危機に陥るといった状況もあるので、ハラハラしたり感傷的になったりする場面も多々ありました。ゲームプレイ当時の私は小学生だったので、なかなかきつかった思い出があります。そのため、このゲームをプレイし始めた時はイラストと内容とののギャップに驚くのではないでしょうか。展開が悲劇的になる多いですが、その中で徐々に集まっていくクラスメートたちとの交流でふっと心を和ませてきます。クラスメートたちの人間関係はなんだかリアルで、成長していく彼らの関係の変化にも注目です。ストーリーは長めでやりごたえ十分。クリア時間は、最終ボスを倒すまでで約40~50時間あたり、というところだと思います。やり込みまで含めると、100時間以上かかると思います。ゲーム初心者かつ小学生だった自分には、かなり長い時間このゲームをしていたような覚えがあります…。

 システム面のことを言うと、まさにかゆいところに手が届く仕様。何度も見るうちに魔法エフェクトに飽きてしまう…と言う時は、Aボタンを長押しすることでスキップが可能です。戦闘時に前に選んだコマンドをカーソルが記憶しているので、ザコ敵戦などではわざわざ選び直す必要がありません。これによってテンポの良いバトルが楽しめます。そして何より、16種類もある魔法の属性が最大の魅力であり面倒くさいところです(笑)。選べる魔法が多いのは良いことかもしれませんが、いくらなんでも多すぎる!!というのが最初の印象でした。属性ごとに相性も設定されていますが、こんなものはじめから覚えられるわけがありません。そこで活躍するのが、戦闘中にLボタンを押すことで属性の相性を表示できる機能です。これを見れば、相性を覚えていなくても属性の関係が一目瞭然です。しかしやっぱり属性16種類は多いような…。その多すぎるところもまた魅力ですね!ついでにキャラクターレベルの上限も999と高すぎるものになっています。なぜこんなにレベルを上げられるのかというと…隠しダンジョン攻略のためです。やりこみ要素までたっぷりと用意されています。ストーリーは長めですが、独特な世界観とストーリーのテンポの良さ、親切なチュートリアルや操作方法から、RPGをあまり触ったことのない人でも楽しめるのではないかと思います。私は少々難易度が高いゲームだと思っているので、じっくりと根気強くゲームをする方にオススメだと思います。また、RPGをやり慣れている人でも、他のRPGにあまり見られない特徴が沢山あるので、新鮮な驚きが味わえるゲームだと思います。

 「コミュニケーションRPG」というジャンル名に表されるように、登場するキャラクターたちとの交流はもちろん、他のプレイヤーとの交流も、このゲームでは重視されています。通信モードを利用することによって他のプレイヤーの覚えている魔法を習得できたり、通信モード限定の施設を利用することによって主人公のステータスを上げたりすることができるようになっています。バーチャルコンソール版では通信機能が使えないので、通信機能を使わないと習得できない魔法については救済措置が取られています。その他、前述したストーリークリア後に登場する隠しダンジョンや習得魔法のコンプリートなど多くのやり込み要素があり、長くじっくりと遊ぶことができます。王道のRPGの流れに沿いつつ、その中に見える沢山の遊び心が楽しいゲームだと思います。

気になった方は、ぜひ遊んでみてください!

 

ブログ開設の挨拶

 はじめまして。ゆーやと申します。

このブログは、筆者オススメの様々なゲームを紹介していくゲームレビューブログっぽいものになる予定です。取り扱うゲームは、主に家庭用ゲームです。節操なく様々なゲームを取り上げていきたいと思います。

このブログを見て、「こんなゲームがあったのか!」「あのゲーム気になってたけど、こんな感じなんだ」などと思っていただけると嬉しいです。

ここで取り上げるゲームは、筆者がプレイしたゲームのみとなります。

ゲームのジャンルはアクションやRPG、シミュレーションなど、節操なく紹介していきます。

中には、閲覧した方が「苦手だ」と思うようなジャンルのゲームもあるかもしれません。記事の初めの方にゲームのあらすじや簡単な内容のまとめを掲載するので、そこを読んで本文を読むか否かを判断してください。合わないと思った場合は、閲覧を止めることをお勧めします。

新年と言うことで何か新しいことに挑戦したいと思い考えてみたところ、大好きなゲームを紹介するブログを書いてみたい!と思い立ちました。ゆるゆると更新していきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。