井の中のゲーム好きなカエル

へっぽこな1ゲーマーが、いろいろなゲームを紹介します。

ゲーム紹介その10 うたわれるもの 散りゆく者への子守唄

今回紹介するゲームは、アクアプラスより発売された『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』です。プレイステーション2用ソフトで、PSPにも移植されています。原作は18禁PCゲームですが、18禁シーンのカットやアニメ版と同じ声優によるキャラクターボイスの追加などがされ、PS2用ソフトとして新たにリリースされました。PS2版は2006年、PSP版は2009年発売で、どちらもストーリー内容は変わりません。(PSP版はアドベンチャーパート画面のグラフィック比選択と、「高難度」モードが追加されている。高難度でクリアすれば特典あり。)現在はPS2版もPSP版もプレイステーションストアでダウンロード購入可能です。

あらすじ
主人公の男が目を覚ますと、そこは見知らぬ土地であった。それどころか、自身の記憶もすっかり無くしており、名前さえ思い出せない。男の顔面には謎の「仮面」がついており、外すことはできなかった。
大怪我をして倒れていた男を助けた少女、『エルルゥ』は献身的に男を看病し、男は次第に回復していく。名無しでは不便だと、エルルゥの祖母トゥスクルから『ハクオロ』と名付けられる主人公。エルルゥたちから受けた恩を返すべく、ハクオロは彼女らの暮らす村のために働き始める。
ハクオロの傷がすっかり癒え、村の作物の収穫時期となった頃、村が豊かになってきた事を聞きつけ税を取り立てに藩主から使いがやって来た。

そこで起る小さな小競り合いは、やがて取り返しのつかない大事件を引き起こしてしまう。

我慢の限界へと達した村の民を率いて、ハクオロは藩主への叛乱を決意する。
このことをきっかけに、ハクオロは長い戦乱の世へと身を投じることとなる。小さなうごきはやがて大きなうねりとなり、国や他の国家へまでも広がっていく。

レビュー
ゲーム好きのみなさーん!!うたわれるものですよーーー!!!…すみません。『うたわれるものらじお』のネタです。

うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』は、様々なパートに分かれているゲームです。
キャラクターとの会話がメインとなる「アドベンチャーパート」、フィールド上でキャラクターを操作して戦う「シミュレーションパート」に分かれます。

シナリオは大まかに言うと、和風異世界時代モノ、という雰囲気…

なのですが、

これが後半にとんでもない事実が判明してしまうことになります…。詳しくはネタバレになってしまうので、ここではあまり触れないでおきます。
しかし、後半の展開は意見が分かれそうなところだと思います…。私は意外すぎて頭がしばらく追いつかず、その衝撃に病みつきになってしまった人間です(笑)事実を知った時のあの絶望感はすごい…約10年たった今でもしっかりと記憶に焼き付いています。
まさかあの世界が…。ハクオロさんって、昔そんなことに…。といったところでしょうか…。

良くも悪くもストーリーを重視したゲームのためか、シミュレーションパートの難易度はそれほど高くありません。PSP版には「高難度」が追加されており、シミュレーションゲームにも手応えが欲しい方はPSP版をプレイした方がいいかもしれません。
私が持っているものはPS2版なので、PSP版との差異についてはそこまで説明できません。申し訳ございません…!

このゲームの特徴的な点は、ハクオロを除いたキャラクターが全て、体の一部に獣のような特徴を持った亜人間であるということです。犬や猫のような耳や尻尾を持っていたり、背中に鳥(姿的には天使ですが)のような翼を持っていたりと、種族によって様々な姿をしています。
これは単なる「萌え属性」としての記号ではなく、獣のような要素があること自体に大きな意味があるのですが…。
でもやっぱりここは素直に「ケモミミしっぽサイコォオォォォォオォォォウ!!!!」くらいに思っておいた方が楽しめるのかもしれません(笑)ふわふわのしっぽが目の前を揺れていたら、ハクオロさんじゃなくても触ってみたくなってしまうのではないかと思います。冒頭でエルルゥのしっぽを触ってしまうハクオロさん、実におちゃめ(?)。


以下では特に、アドベンチャーパートとシミュレーションパート、そしてキャラクターについて触れていきたいと思います。

『アドベンチャーパート』
アドベンチャーパートでは、キャラクターとの会話が楽しめます。会話の間には選択肢もあり、様々な反応を見ることができます。
………序盤イベントで、とある選択肢を逃すと入手できないアイテムがあるので、選択肢を選ぶ際は小まめなセーブをお勧めします。私は一周目は気づかずに取り逃がしてしまいました…。

エルルゥの純白の…おっと、誰か来たようだ。


『シミュレーションパート』
シミュレーションパートでは、マップ上に配置された自軍のキャラクターをカーソルで指定して動かし、攻撃や防御、道具の使用などを行うといった『タクティクスゲーム』になります。
ファイアーエムブレムシリーズやポポロクロイスシリーズ、ファイナルファンタジータクティクス等の戦闘と、大体同じ感覚と思っていただきたいです。
条件を満たすことで仲間キャラ同士で放てる『協撃』や、各キャラクター固有の技の演出はどれもかなりかっこいいですよ!
ちなみに敵で協撃してくる奴らもいましたw
細かいことですが、敵に背中から攻撃されるとダメージ量が増えるので、キャラクターの向きにも注意ですね。こちらから与えるダメージも多くなるので、敵の隙をついて攻撃!!ということができます。
前述しましたが、難易度はさほど高くはありません。が、フィールド上の障害物などにアイテムが隠されていることがあるので、少々見落とし注意な箇所がありました。


キャラクターについて
主人公が成熟した男性(設定によると二十代後半以降くらいを想定しているらしいです)だったり、ほとんどのキャラクターがケモミミだったりと中々珍しいキャラクターデザインがされているゲームだと思います。私が今までやってきたゲームの中でも、ハクオロさんはかなり気に入っている主人公です。
ハクオロさんのカリスマ性、自身に関する記憶は失われていながらもそれ以外に蓄えてある知識量の凄さ(土壌の改良のしかたや戦術など多岐に渡ります。地質の分析から兵法まで知っているなんて本当に何者ですかハクオロさん)、冷静で聡明ながらちょっとぬけているなどのユーモラスな人柄などなど魅力過多な主人公です。スーパーマンすぎですハクオロさん!!
その他、献身的で芯の強い女性ながらちょっとヤキモチ焼きな面のあるメインヒロインのエルルゥや、無口で内気ですがムティカパ(巨大な白虎のような動物?)に乗って勇敢に戦うエルルゥの妹の『アルルゥ』、喧嘩っ早いが剣の腕は確かな青年の『オボロ』などなど魅力的な仲間キャラも多数です!みんな大好きなので、全員書いていたらキリがないですね。

私が仲間キャラで最も好きなのは、『カルラ』という女性キャラクターです。カルラは身の丈以上もある鉄塊のような巨大な剣を振り回し、敵を薙ぎはらうパワーファイターです。ギリヤギナ族という種族らしく、ギリヤギナの人たちは力や俊敏性など身体的に優れた種族だそうです。虎のような耳やしっぽが特徴の種族です!!虎!カッコいいですね…
武の人ですがその立ち居振る舞いは上品で、気品さえ放っているという不思議な女性です。そんな彼女は初めて出会った時はなぜか他国の奴隷という身分に身を落としていました。彼女を助けたハクオロたちにカルラは恩返しをすべく(?)仲間に加わるのですが…
そのつかみどころのない性格のせいで、よくいろいろな人がからかわれる事となってしまいます(笑)
ハクオロさんに積極的に迫ってエルルゥがヤキモチを焼いたり、生真面目なキャラクターに酒を勧めて潰してしまったり…。
酒豪でお姉さんタイプのキャラクター…大好きです。カルラさんと一緒にお酒を飲んでみたい…

その他いろいろ
ゲームも楽しかったですが、アニメもとっても面白かったです!!アニメをチェックしてからゲームで遊んでみるのも面白いと思います。
成人済みの方は、原作であるPC版(18禁です)もあります。PC版はボイスがないので、そこは注意ですよ!!!エロシーン有りの18禁ギャルゲーなので、そういうゲームが苦手な方はご注意ください。
ちなみに筆者は成人済みですが、PC版は未プレイです…(血涙)パソコンを買い換えたら…いつか…ッ!!!

うたわれは全部で三部作の予定だそうで、現在は昨年発売した『うたわれるもの 偽りの仮面』という2作目まで発売されています。3作目の『うたわれるもの 二人の白皇』は2016年の9月発売予定なので、今から待ち遠しいです!

…まずは、偽りの仮面をクリアするところからやらなければ…!!対応ハードを…持っていなかったので…。まさか、貯めていたPSVita購入資金が別方向に吹っ飛ぶなんて…。
言い訳していても仕方ないですね。早く手に入れたいと思います!!