井の中のゲーム好きなカエル

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ゲーム紹介その4 ゼルダの伝説ムジュラの仮面

今回ご紹介するゲームは、任天堂から2015年にニンテンドー3DS用ソフトとして発売された『ゼルダの伝説ムジュラの仮面』です。ジャンルはアクションアドベンチャーになります。このゲームは2000年にNintendo64で発売された同タイトルのリメイク移植作品となります。ホラー的な要素が盛り込まれたアクションゲームで、一風変わった作風が魅力のゲームです。「ゼルダの伝説」というシリーズもののゲームの一つですが、他のゼルダシリーズの外伝のようなゲームなので、前作である『ゼルダの伝説時のオカリナ』を知らなくても楽しめると思います。

 

概要

 三日後に月が落ちてくるという街で、月の落下を阻止するために4つの地域を冒険する。全体の雰囲気はどこか不気味でホラーチック。64時代では「ゼルダの伝説」シリーズの中でも屈指の難易度の高さを誇ったが、リメイクによって様々な変更点が加えられ誰にでも遊びやすくなった。プレイヤーは主人公の少年「リンク」を操り、世界の危機を救うために戦います。様々な個性的なキャラクターとの出会いやダンジョンでの謎解き、アイテム収集など、やりごたえのあるアクションゲーム。

 

物語

 離ればなれになってしまった友人を探して旅をしている主人公「リンク」。森の中を進んでいたところ、不気味なお面を被った人物に襲われ、愛馬エポナと大切なオカリナを奪われてしまう。追いかけた先は、「タルミナ」という不思議な土地。そこでは、三日後に月が落ちてくるという噂が流れていた。大切な物を奪った人物を追ううちに、その仮面の人物が月を落とそうとしていることを知る。彼の企みを阻止するために、リンクは奇妙な世界を駆け回ることになる。

 

レビュー

 

 このゲームは、とにかく「怖い」。画面の雰囲気や音楽、イベントの内容などは、多くの物が恐怖をかき立てる演出がされています。ゲームとしては王道のアクションゲームで、コントロールスティックとボタンで主人公を動かしながら敵を倒していくというもの。しかし、随所にちりばめられた「怖さ」がこのゲームをひと味変わった物にしています。たとえば、にぎやかな町中のBGMは、日数が進み、タイムリミットとなる三日目に近づくにつれ人々が慌てている様子を表すかのように曲のテンポが速くなっていきます。さらに月が落ちてくるという恐怖から、三日目までに町の人が外へ避難してしまい、町からどんどん人が減っていってしまいます。三日目のカウントダウンの時には、もうほとんど街中には人がいなくなってしまいます。このようにプレイヤーにじわじわと恐怖を味わわせてきます。ちなみに、墓地から骸骨が立ち上がってきたり、ミイラ人間が襲いかかって来たりといった定番のホラーな展開もあります。

 ストーリー上の目的は「落下してくる月を止めるために、世界の各地に存在する『とある人達』を月落下までに町に呼ぶ」こととなります。各地にいる『人』は手強いボスによって封印されているので、ボスの待つダンジョンを攻略し、打ち倒さなければなりません。ダンジョン内には手強い敵モンスターや謎解きが仕掛けられています。それらはリンクが持っている道具を駆使しつつ、プレイヤーの知恵とひらめきを働かせないと、先に進むことは困難です。考えるのが大変な分、強敵を打ち倒してダンジョンを攻略した時の達成感は何物にも代え難いと思います。

 このゲームには、他のゲームにはあまり見られない独特な点がいくつかあります。まずは、三日間という限られた日数を繰り返しループしながらゲームを進めていかなければならないという点です。三日間の時間経過はゲーム内の画面でゲージ(時計)として確認することができます。そのため、常に画面にタイムリミットが表示されているということになり、何となく落ち着かない感じです。三日目になり、時刻が午前零時を越えるとカウントダウンが始まり、その時までに適切な行動をとらなければ街に月が落ちてしまいゲームオーバーとなってしまいます。次に、装備することのできる「仮面」が不思議な効果を持っているという点です。リンクは特別な仮面を被ることで、異種族に変身することができます。変身できる姿は、木彫りの人形のような姿をした「デクナッツ族」、パワフルでがっちりとした体格の「ゴロン族」、スマートで魚人のような姿をした「ゾーラ族」等があります。この3つの変身は、フィールドやダンジョン、町中など、様々な場所で使用することになります。それぞれの姿には得手不得手が設定されています。例えば、「木の体のデクナッツは火に弱いが、体が軽いため「デク花」を使って一定時間空を飛ぶことができる」というような物です。これらの特性を利用して、様々な場所を探索します。これらの仮面以外にも、いくつか変身のできる仮面が存在します。また、変身する力はなくても「においでアイテムの場所が分かるようになるお面」や「付けると足が速くなるお面」など、隠された力を秘めた「お面」もあるので集める楽しさが感じられます。「仮面」と「お面」の使い分けも、探索に必要な要素です。

 手強い謎や独特の世界観は、初めて触れる人であれば少し尻込みしてしまうかもしれません。途中で、どうしても分からない謎も出てくることと思います。そのような人のために「シーカーストーン」という石碑(?)が街中のとある場所に設置されています。これを使用することで隠しアイテムの場所やダンジョン攻略のヒントを何度でも見ることができるので、行き詰まっても安心です。

 様々なところに癖のあるゲームですが、そこに奇妙な魅力を感じてしまうゲームです。私個人としては、「初めてのゼルダなら、これやってみて!」という感覚でオススメしたいゲームです。ホラーっぽい、と言うところが少々ハードルが高いのかもしれませんが(笑)。

 

新年早々風邪をひいてしまい、ブログ更新が滞っていました。今後もゲームを紹介していきたいと思うので、よろしくお願いします。