井の中のゲーム好きなカエル

へっぽこな1ゲーマーが、いろいろなゲームを紹介します。

ゲーム紹介その2 パワプロクンポケット8

今回紹介するゲームは、『パワプロクンポケット8』です。このゲームは、ブログで分類する際のカテゴリーの判断をどうしたものか…と思いましたが、ここではバラエティとしました。

このゲームは2005年にコナミが発売したゲームで、機種はニンテンドーDSとなります。開発はダイヤモンドヘッド(後にパワプロプロダクションに)が担当していました。公式でのゲームジャンルは、野球バラエティとなっています。

以下、ゲーム概要とサクセスモードのあらすじ、レビューとなります。なお、サクセスには「特命ハンター編」と「昭和冒険編」の2種類がありますが、ここで特に取り上げるのは「特命ハンター編」になります。

 

概要

様々なモードを搭載した野球ゲーム。モードは「サクセス」「ペナント」「野球」「アレンジ」「キャンプ」「おまけ」「データ」の7つがある。ゲームのメインとなるのはサクセスで、プロ野球界に紛れ込んでいる違法サイボーグを取り締まるために潜入捜査をするというストーリーが展開する。

 

物語のあらすじ(サクセス)

主人公は社会の裏側で秘密裏に動く組織の一員であり、肉体を違法改造したサイボーグを取り締まるエージェントとして活動している。ある時、野球界にも違法サイボーグが存在するという情報を入手した主人公は「ホッパーズ」という球団の一員として潜入捜査することになる。チーム内の誰がサイボーグなのか真相を追ううちに、とある組織の大きな陰謀を知ることになる。

 

レビュー

メインシナリオとなるサクセスの「特命ハンター編」では、二頭身で表現されるコミカルなキャラクターからは想像もつかないシリアスな物語が展開します。物語自体はそこまで長くなく、ルートにもよりますが一周するのに約2〜3時間ほどかかると思います。気軽に周回することが可能です。ストーリー上で起こるイベントは、特定のイベント以外はほぼランダムなため、「同じイベントばかり見ていてつまらない」と飽きることはないと思います。それでも頻発するイベントとそうでないイベントが存在するので、全てのエンディングを見るためには根気強く周回する必要があります。イベントを早送りする機能もあるので、イベントが被ったら早送りしてしまいましょう。ランダムイベントではチームメイトとの交流や、生活の中で出会う人たちとの会話などが起こります。中には彼女にすることができるヒロインとの出会いや、チームメイトがパワーアップするイベント等もあります。主人公を強くするためには、「練習」コマンドでの野球練習や「勉強」コマンドで野球の知識を深めることで、能力を上げていくことになります。日頃の練習や試合の結果によって主人公の「世間評価」を上昇させていき、3年目が終わるまでに世間評価が70以上あれば、基本的にはシナリオクリアとなります。世間評価が低すぎると、1年目や2年目の時点で解雇される場合もあるので注意が必要です。世間評価を上げる最大の場面である試合では、打撃・投球・守備をプレイヤーが操作することになりますが、一部をオートに設定することができるため、操作に自信の無い人でも楽しめます。サクセス以外にもホームラン競争やペナント、ミニゲームなど、様々なお楽しみ要素も満載です。

サクセスは、もはや野球の印象が薄くなってしまうほどメインシナリオが濃いです。そもそも野球選手ではなく秘密組織の捜査員である主人公が、プロ野球に潜入するという時点で突っ込みどころが満載ですね(笑)。つまり、決して純粋な野球ゲームではないです。純粋な野球ゲームではありませんが、野球は物語の根幹に関わってくる重要な物のため、二の次にはできないようです。ストーリーを進めるためには野球の能力を上げる「練習」や町中を探索する「うろつき」などのコマンドを選ぶことによって、1週間単位で時間を進める必要があります。その中で、同じチームの仲間と交流したり、事件の調査を行ったりします。主人公がそのままプロ野球選手として活動していくのか、それとも組織の一員として活動しつつプロ野球でも戦い続けていくのか、物語の結末はプレイヤーの選択次第となります。ストーリー上では様々なキャラクターとのイベントが起こります。特に注目してほしいのは彼女キャラクターとのイベントです。主人公の彼女にすることができるキャラクターは6人いますが、誰一人として普通の女の子がいません。家出中の天才少女や自称宇宙人のアイドル、子供にしか見えない成人女性など、個性的すぎる面々です。ツンデレお嬢様や幼なじみ、同僚の女性も攻略対象ですが、こちらの3人もシナリオを進めていくうちにとんでもない事実が発覚します。ちなみに彼女と付き合うことによって野球に関する様々な特殊能力(試合中の調子が良くなる「闘志」など)が得られます。主人公の能力を上げるという意味でも、彼女キャラクターとのイベントを見てみても良いのではないでしょうか。

彼女たちとのエンディングは、キャラクターにもよりますが、だいたい2種類ほど用意されています。幸せな物だけでなく、トラウマになるような悲惨なエンディングも存在するため、場合によっては覚悟してから見ることを推奨します。彼女キャラクターは、とにかく全員かわいいです。個人的に、特に気に入っている彼女は「森友子」です。

(ここから先は、ヒロインのルートに関する少々のネタバレが存在します。ご注意ください。)

ビジュアルは茶髪のロングヘアを一部でサイドポニーのようにしている、と言うような「普通っぽい」外見をしていますが、元気で明るく、また行動力のあるヒロインという感じです。友子は主人公の幼なじみの女性で、何年かぶりに主人公と再会したという設定です。懐かしさからしばらく連絡をとり、何度か合っているうちに、主人公は違和感を感じるようになります。その違和感とは、主人公の覚えていることと友子が覚えていることに微妙にズレが生じている、ということです。この謎を解いていくことが、友子のルートにおいて最大の目的になっていきます。

他のヒロインのルートもそれぞれ目的や展開が異なってくるので、いろいろな彼女のルートを見ることをお勧めします。

ここからは、ゲーム内容に関して触れていきたいと思います。試合の時にプレイヤーはある程度の操作を行わなければいけません。シナリオを完全クリアするため、また強力な選手を育成するためには、試合に勝つことが不可欠です。操作は「投げる、打つ、捕る、選手を走らせる」など様々です。相手ピッチャーの配球を見極めたり、バッティングのタイミングを測ったりと、野球初心者やゲームに慣れていないプレイヤーにはやや厳しいです。しかも試合に関するチュートリアルはほぼ皆無。ある程度の操作をオートにすることができますが、バッティングに関してはストーリー後半で必ずプレイヤーが操作しなければならない場面があります。ストーリー上でこれらの操作を練習できる場面がかなり限られているので、ひたすら練習あるのみです。投球・送球・捕球・走塁は最後までオートに設定できます。自分のプレイしやすい設定でやるのが一番ですね。野球の操作は自分で覚えるしかありませんが、繰り返し試合を経験するうちに、自然と野球についての知識がついていくと思います。なんとなく配球が読めたり、バットを振るタイミングが分かったりして来て、自分はとても楽しめました。基本的に投げる、打つという操作しか行わないため、それほど野球に詳しくなくても楽しめると思います。

最後に少し、私が特に気に入っている楽しみ方を紹介します。このゲームの楽しみ方の一つに、「アルバム」を埋めるというものがあります。「アルバム」ではストーリーのエンディングを見たり、登場したキャラクターのプロフィールの確認ができたりします。はじめはほとんど空欄ですが、これらはキャラクターと出会ったりイベントを回収したりすることで埋まっていきます。このモードをコンプリートするには相当やりこまなくてはいけないため、現在でも埋まらない欄がちらほらあります…。もっと精進したいですね。この手のモードは、コンプリート好きにはたまらないものがありますね。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!