井の中のゲーム好きなカエル

へっぽこな1ゲーマーが、いろいろなゲームを紹介します。

ゲーム紹介その8 ロックマンエグゼ4 トーナメントブルームーン

今日は、ロックマンエグゼが発売されてから15周年という記念日!!なので、今回紹介するゲームは私がロックマンエグゼをやり始めたきっかけとなった「ロックマンエグゼ4」を紹介します!!ゲームボーイアドバンス用ソフトですが、現在バーチャルコンソール版も配信されています。エグゼ4は『レッドサン』と『ブルームーン』の2バージョンあるのですが、私が最初に触れたのはブルームーンだったので、ブルームーンバージョンについてお話ししたいと思います。

あらすじ
主人公・光熱斗ロックマンは、父の光祐一郎と共に電気街へと買い物に出かけていた。買い物中に、偶然デンサンシティで行われるネットバトル大会の話を聞く。大会で優勝しようと意気込む熱斗ロックマンだったが、その時を同じくして地球に小惑星が迫ってきていた…。

レビュー
ロックマンエグゼ4は、基本的にはネットバトルのトーナメントに参加し、勝ち抜いていくことが主な行動となります。トーナメントレッドサン、トーナメントブルームーンのそれぞれで登場するキャラクターが異なり、キャラクターごとに繰り広げられるイベントも異なってきます。また、対戦相手はトーナメントごとにランダムに選ばれるため、一回ゲームをクリアするだけでは全てのキャラクターと戦うことができません。そのため、全てのキャラクターのイベントを見るためには周回する必要があります。
今作の目玉システムは、「ソウルユニゾン」です!ソウルユニゾンとは、ロックマンと心を通わせ「ソウル」が「共鳴」したネットナビの力を借り、ロックマンが返信する能力のことを言います。ソウルユニゾンすることで、そのナビにしか使えない特集能力をロックマンが使用できるようになります。その時、ロックマンは力を借りるナビの姿に近いものへと変身します。様々な姿があるので、あたらしいソウルを手に入れるたびにワクワクしました!
私がソウルユニゾンで特にお気に入りなのは、「ブルースソウル」です。この姿の時、通常はBボタンを長押しして離すことで前方の敵を攻撃できる「ロックバスター」が、剣で縦一列を切り裂く「ワイドソード」に変化します。また、Bボタンを押しながら十字ボタンを左に入れることで敵の攻撃を跳ね返すシールドを出すことができたり、ソード系チップを溜めうちで使うことで、敵の陣地へと斬りこむ「フミコミザン」という攻撃が行えたりするようになります。剣士系のキャラクターが好きなため、ブルースソウルばっかり使っていたのはいい思い出です…。

今回はゲームの紹介だけでなく、もうひと記事追加いたします。

ゲーム紹介その7 ゼルダの伝説トワイライトプリンセス

今回紹介するのは、2006年に任天堂から発売された、『ゼルダの伝説トワイライトプリンセス』(以下トワプリ)です。本日3月10日はトワプリHD版の発売日!自分の中でのおさらいも含めて、紹介したいと思います。なお、ここで扱うのはWii版といたします。

 
あらすじ
平和な村、トアル村で暮らす牧童の青年「リンク」。ある日、村に突然モンスターが襲来し、村の子供達をさらっていった。運良く助かったリンクは子供達をさらったモンスター達を追いかけるが、「トワイライト」と呼ばれる不思議な世界へと引きずり込まれてしまう。その時、リンクの姿はヒトからオオカミへと変化してしまった。変身とともに気を失ってしまったリンクが目覚めた時、どこか牢のようなところへ幽閉されていた。困惑するリンクの前に、「ミドナ」と名乗る魔物の少女(?)が現れる。ミドナはリンクに「会わせたい人がいる」といい、牢の外へと導く。ミドナに案内された先にいたのは、ハイラル王国の王女「ゼルダ」だった。ゼルダ姫はトワイライトのこと、そしてハイラル、世界に迫る危機をリンクに話す。
子供達を助けに村から出たことから始まったリンクの冒険は、2つの世界の行く末にも大きな変化を与えていくことになる…。
 
レビュー
ゼルダシリーズの紹介は二回目となりますが、この『ゼルダ』はコントローラーのボタンをおし、スティックを操作するゲームとは違います。リモコンを剣のように振り回し、ヌンチャクを突き出して敵の攻撃をガード、さらにヌンチャクを振ることで回転切り攻撃を繰り出す!という体感型ゲームのようになっています。腕を振って操作を行うので、コントローラーを握るゲームとは使う筋肉が違ってきます(笑)
ゼルダ』の名にふさわしく、歯ごたえのある謎解きや戦闘、一筋縄ではいかないギミックなどなど盛りだくさんです。
 
何と言っても注目のポイントは、リンクの変身です!!リンクはヒトとオオカミの姿で、攻撃方法やパターン、移動速度やアクションまで全く異なったものへと変わります。それぞれの姿でできることが変わってくるので、『その姿でできること』を把握しておくのが攻略のポイントになります。
オオカミリンクの背中には魔物の少女ミドナが乗るのですが、ミドナのアクションの可愛さにも注目です!コントローラーをしばらく放っておくと、「早く行け〜」というようにぺちぺち叩かれたり、「ふわぁ〜…」とあくびと伸びをすることがあったりします。ミドナ、可愛いです。可愛いだけではなく、戦闘など様々な局面で力を貸してくれるので、頼れる相棒でもあります。アネさんと…いえ、ミドナ様と呼ばせていただきたく存じます。
 
最初に申し上げたように、本日3月10日はWii Uトワイライトプリンセスの発売日です。今回紹介したのはWii版ですが、Wii U版ではWiiの時に無かった追加要素も盛りだくさんです。
HD版発売記念に、過去のトワプリをレビューするのは何ともおかしな気がしますが(笑)、昔のものは昔のもので思い出となっているので、今回レビューを書いたことで改めてトワプリの魅力を考える機会となりました。…本当に自分用のおさらいとなってしまいましたね(^_^;)
 
Wii UのHD版が発売したことにより、10年前にトワプリをプレイできなかった方やゼルダに触れたことのなかった方もプレイできるようになりました。より美しくなったトワプリを、是非ともプレイしていただきたいです!

ゲーム紹介その6 ペルソナ3ポータブル

今回紹介するゲームは、2009年にプレイステーションポータブル用ソフトとして発売された「ペルソナ3ポータブル(以下P3P)」です。このゲームは2006年にアトラスから発売されたプレイステーション2用ソフト「ペルソナ3」の移植版になります。P3Pは元のゲームから様々な変更点や追加要素があります。簡略化されたところも多いですが、手軽に遊びやすくなったので初めてペルソナに触る方にもオススメです。
以下、あらすじとレビューになります。

あらすじ
高校2年生の主人公は、家庭の事情で春から月光館学園することになる。ある日主人公は日と日の間である「影時間」に偶然入り込んでしまう。「影時間」には「シャドウ」と呼ばれる化け物が街に現れ、混乱を引き起こしていた。「シャドウ」を打ち倒せるのは、主人公達の持つ「ペルソナ」の力のみ。事件に巻き込まれた際に「ペルソナ」能力に覚醒した主人公は、「シャドウ」討伐組織「特別課外活動部」に引き入れられる事となる。「シャドウ」を滅ぼすために行動する主人公達に待ち受ける運命とは…。

レビュー
若者のキャラクターがメインで登場するRPGで、戦闘もターン制など王道なシステムで遊びやすいです。ペルソナ(キャラクター一人一人が持つ「もう1人の自分」。心の力が具現化したもの。)の使用できるスキル(魔法や必殺技など)はペルソナごとに異なっています。主人公と仲間キャラクターは、ペルソナと自らの持っている武器の二種類の攻撃方法で敵を倒すことができます。仲間キャラクターの使用するペルソナはそれぞれ固定されていますが、主人公のみペルソナの付け替えが可能になっています。この付け替えは戦闘中にも可能です。状況に応じたペルソナを使い分けるのがこのゲームの戦闘での醍醐味になると思います。
P3Pでは、オリジナル版の男性主人公に加え、女性主人公が追加されました。男性主人公を選んだ場合と違うサブキャラクターが登場したり、シナリオのイベントでも細かな変化があったりします。それぞれの主人公に良さがあるので、両方のシナリオをクリアしてみることをお勧めします!とても楽しめました。
シナリオの内容は、平和な日常と非現実的な「影時間」での戦いの違い、シリアスとほのぼの、たまにギャグな展開が程よくミックスされています。しかし、全体的に見ると、「いじめ」や「家庭問題」等の重めのテーマを取り扱っていたり、ゲームの根底にあるテーマが「命」であったりとシリアス色が強いかもしれません。クライマックスに連れて心が苦しくなる展開もありますが、その分ラストの盛り上がりも最高です。
エンディングのその後が知りたい方は、「ペルソナ3フェス」(プレイステーション2)をプレイすることをお勧めします。いつか、フェスもヴィータなどで復活して欲しいです…。

余談になりますが、私がこのゲーム(PS2版)を知ったのはゲーム雑誌がきっかけで、キャラクターの1人である「アイギス」に心奪われたからでした。その時はプレイステーション2を持っておらずプレイすることは叶わなかったのですが、後にポータブル版が発売されたと聞いた時にすぐに買いに行った思い出があります(笑)プレイしてみるとアイギスに限らず、仲間一人一人のエピソードがしっかりと用意されており、主人公も含めた全員が魅力的なキャラクターだと知りました。
このゲームは様々なメディアで展開しているため、まずは他のメディアで触れてみてからゲーム版をプレイしてみるのも楽しいと思います。また、ペルソナ3をプレイした方は、他のペルソナシリーズもオススメです。個人的には2も強くオススメしたいので、そのうちブログにて紹介したいと思います。

映画の話

少々更新に間が空いてしまったので、生存報告も兼ねて1つ次のゲームについての予告と、先日見てきた映画の感想を少しだけ載せたいと思います。

先日、友人と「ペルソナ3」の映画を観に行きました。この映画は全部で4つの章に分けて上映され、最後の章を観に行ってきました。ペルソナ3はアトラスから発売されたジュブナイルもののゲームで、私の大好きなゲームの1つです。次回の記事では、このペルソナ3について紹介したいと思います。
簡単にこのゲームを説明すると、大きな役目を背負ってしまった主人公が、世界や仲間を救うために戦う、というものです。戦いを通して若者たちの成長を描き、人の生き方というものについて考えることをプレイヤーに突きつけてきます。詳しくは、次回の記事でお話しします。

気温の変化や冬の寒さに負け、体調不良が重なっておりました(汗)自分でも驚くほど体調を崩したので、このブログを見てくださっている方も、どうか体調管理にはお気をつけください。

ゲーム紹介その5 ロックマンエグゼ5DSツインリーダーズ

今回ご紹介するゲームは、『ロックマンエグゼ5DSツインリーダーズ』です。このゲームは、2005年にカプコンから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。ゲームジャンルは「データアクションRPG」です。2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された「ロックマンエグゼチームオブブルース」および「ロックマンエグゼチームオブカーネル」の二本を一本にまとめた、大変お得なゲームです。メインストーリーはそのままに、アドバンス版になかった多数の追加要素を加えての移植ゲームとなりました。

 

あらすじ

主人公の小学5年生「光熱斗(ひかりねっと)」は相棒のネットナビ「ロックマン」と、友人たちと一緒に父親の研究室を訪れる。研究者である熱斗の父に「見せたいものがある」と呼び出されたためだ。何か新しい研究を見せてもらえる、と楽しみにしていた一同だが、突如研究室に怪しい姿をした集団に襲撃をうけ、熱斗の父親を連れ去ってしまった。驚くべきことに、事件を起こしたのは壊滅したはずの悪の結社「ネビュラ」だった。父を助けるため熱斗ロックマンは個性派ぞろいの精鋭が集うチームに入り、ネビュラに支配されつつある電脳世界・現実世界を救いだすために戦うこととなる。

 

レビュー

小学生である主人公熱斗と、データという存在のロックマンの二人は、固い絆で結ばれた親友とも呼べる存在です。そんな二人が悪の組織から世界を救うという王道ストーリーは、かなりスカッ!!とします。

フィールド上では熱斗を操作し、現実での仕掛けを解いたり人から聞き込みをしたりすることがメインになります。そして、パソコンなどのネットにつなげるものに「プラグイン」してロックマンを電脳世界に送り込むことで、ネットの世界も探索することができます。ネット上ではウイルス(敵キャラ)がうろついており、ランダムエンカウントでバトルに突入します。戦闘が発生するのは、ほとんど電脳世界内になります。バトルは3×3=9マスの自分陣地と、同じく9マスの相手陣地、合計18パネルのフィールド上で行うというものです。1ターンに一度「バトルチップ」を選択しロックマンに送ることができます。ターンが始まると限られた陣地内を動きまわりながら、タイミングよく相手に攻撃を当てていきます。この時条件が整えば大量のバトルチップを送ることも可能です。通常のバトル以外に、このゲームで特徴的なモードがあります。それは、メインストーリー中の章のボスと戦う際に行うミッション、「リベレートミッション」です。これは、ネビュラに奪われたインターネットの領域を「解放(リベレート)」することが目的のミッションです。解放するエリアの奥には、強力なボスキャラクターが待ち構えています。ここで独特なのは、エリアを解放する時に地面のパネルを指定し、そこに潜んだウイルスをデリート(ここでは、戦闘で倒すこと)することによって解放していくという点です。指定したパネルに潜む敵を1ターンで倒し切るとボーナスとして周り一帯のパネルが解放できたり、敵のいるパネルに囲まれた場所で戦闘を開始すると自分陣地が減った不利な状況で戦ったりと、周りの状況に合わせて戦況が変化したり戦闘の仕方でボーナスが発生したりするという状況になります。プレイヤーの操作テクニックや戦略性の試されるミッションになっているので、非常にやりごたえがあります。リベレートミッション中はロックマンだけでなく同じチームのネットナビを操作することになります。チームメンバーはバージョンによって異なるので、どちらのチームを選ぶか悩んでしまいますね。『ツインリーダーズ』では両方のバージョンが遊べるので、どっちもやってみることをお勧めします(笑)

 

それでは、いくつかDS版ならではの要素を紹介したいと思います。まずは、アニメーション風のオープニングムービーがついている点です!このムービーの曲はゲーム発売当時に放送していたアニメ版ロックマンエグゼ(ロックマンエグゼストリーム)の主題歌でした。力強い女性ボーカルの声と、シリアスでかっこいいサウンドが、エグゼの世界と最高にマッチします!それに、なぜか熱斗ロックマン・ブルース・カーネルの4キャラにはアニメ版声優さんのボイスが付いています。…ゲーム内容と、そんなに関係ないですね…。

気を取り直して、次に紹介するのは「ダブルスロットイン」です。これは、DSというハードを利用した遊び心のある要素です。残念ながら、DSiなどアドバンス用ソフトをさすところの無いハードではこの要素は遊べません。「ダブルスロットイン」とは、過去作である初代「ロックマンエグゼ」~「エグゼ5」、派生作の「ロックマンエグゼ4.5」をアドバンス用スロットに差し込んでから「ツインリーダーズ」を起動することによって様々な要素が追加される、というものです。追加される要素は、お得にアイテムを買える商人が現れるものやイベントが起こるものなど、さしこんだソフトによって変化します。実用的なものを挙げるとすると、「ロックマンの新たな変身」です。ロックマンには、ロックマンにしか備わっていない機能「ソウルユニゾン」と「カオスユニゾン」というものがあります。これらは大まかに説明すると、「仲間ナビの力を借りて、そのナビと同じような能力を使うことができるようになる」というものです。本来なら仲間のナビの能力しか得られないのですが、ダブルスロットインすることによって「フォルテクロスロックマン(ゴールドとシルバーの2種類がある)」と「ソルクロスロックマン(コナミから発売されているゲーム『ボクらの太陽』とのコラボ変身)」が追加されます。フォルテクロスロックマンになるためには『エグゼ5』においてある条件を満たさなければなりませんが、その分超強力な攻撃を行えるようになります。この変身はどれもなかなか強力なので、試せるソフトを持っている方はぜひ試してみてほしいです。

ちなみに筆者のお気に入りの要素は、「エグゼ4」を差し込んだ時に流れる専用戦闘BGMです。曲が「エグゼ4」戦闘曲のアレンジになっており、アップテンポでかなりかっこいい曲です。…この要素は、ゲームに役立つものではありませんが。

最後に、ちょっとだけ役に立つ機能を紹介します。『ツインリーダーズ』では、戦闘中にマイクに向かって「がんばれ!」などの応援を行うと、ロックマンがフルシンクロ状態(パワーアップ)になったり体力が回復したりします。地味に便利なので、ちょくちょく使っていました。

ここで長く取り挙げたのはあくまで一部で、他にも容量が大きくなったことでセーブデータが2つ作れるようになったり、通常のウイルス戦でもロックマン以外のナビを使える「ナビチェンジシステム」があったりと、より『エグゼ5』が楽しめる様々な要素が追加されています。あれ、こちらの方が大事な情報でした。

 

勧善懲悪な王道ストーリーでありながら、奥深いゲーム性とやりがいのあるゲームシステムで、大人も子どもも楽しめるゲームだと思います。(大人だと、インターネットに潜む問題やゲーム内で起こる出来事など、より深く考えられる場面・考えさせられる場面もあるかと思います)残念ながらダウンロード販売はしていないので、まだ遊べるDSを持っている方は、ぜひとも「ダブルスロットイン」しながら遊んでいただきたいです。

 

2月1日追記

どうやら、2月6日から3月21日まで東京浅草の花やしきで、ロックマンエグゼとのコラボがあるみたいですね!自分もチャンスがあれば行きたいです。 

ゲーム紹介その4 ゼルダの伝説ムジュラの仮面

今回ご紹介するゲームは、任天堂から2015年にニンテンドー3DS用ソフトとして発売された『ゼルダの伝説ムジュラの仮面』です。ジャンルはアクションアドベンチャーになります。このゲームは2000年にNintendo64で発売された同タイトルのリメイク移植作品となります。ホラー的な要素が盛り込まれたアクションゲームで、一風変わった作風が魅力のゲームです。「ゼルダの伝説」というシリーズもののゲームの一つですが、他のゼルダシリーズの外伝のようなゲームなので、前作である『ゼルダの伝説時のオカリナ』を知らなくても楽しめると思います。

 

概要

 三日後に月が落ちてくるという街で、月の落下を阻止するために4つの地域を冒険する。全体の雰囲気はどこか不気味でホラーチック。64時代では「ゼルダの伝説」シリーズの中でも屈指の難易度の高さを誇ったが、リメイクによって様々な変更点が加えられ誰にでも遊びやすくなった。プレイヤーは主人公の少年「リンク」を操り、世界の危機を救うために戦います。様々な個性的なキャラクターとの出会いやダンジョンでの謎解き、アイテム収集など、やりごたえのあるアクションゲーム。

 

物語

 離ればなれになってしまった友人を探して旅をしている主人公「リンク」。森の中を進んでいたところ、不気味なお面を被った人物に襲われ、愛馬エポナと大切なオカリナを奪われてしまう。追いかけた先は、「タルミナ」という不思議な土地。そこでは、三日後に月が落ちてくるという噂が流れていた。大切な物を奪った人物を追ううちに、その仮面の人物が月を落とそうとしていることを知る。彼の企みを阻止するために、リンクは奇妙な世界を駆け回ることになる。

 

レビュー

 

 このゲームは、とにかく「怖い」。画面の雰囲気や音楽、イベントの内容などは、多くの物が恐怖をかき立てる演出がされています。ゲームとしては王道のアクションゲームで、コントロールスティックとボタンで主人公を動かしながら敵を倒していくというもの。しかし、随所にちりばめられた「怖さ」がこのゲームをひと味変わった物にしています。たとえば、にぎやかな町中のBGMは、日数が進み、タイムリミットとなる三日目に近づくにつれ人々が慌てている様子を表すかのように曲のテンポが速くなっていきます。さらに月が落ちてくるという恐怖から、三日目までに町の人が外へ避難してしまい、町からどんどん人が減っていってしまいます。三日目のカウントダウンの時には、もうほとんど街中には人がいなくなってしまいます。このようにプレイヤーにじわじわと恐怖を味わわせてきます。ちなみに、墓地から骸骨が立ち上がってきたり、ミイラ人間が襲いかかって来たりといった定番のホラーな展開もあります。

 ストーリー上の目的は「落下してくる月を止めるために、世界の各地に存在する『とある人達』を月落下までに町に呼ぶ」こととなります。各地にいる『人』は手強いボスによって封印されているので、ボスの待つダンジョンを攻略し、打ち倒さなければなりません。ダンジョン内には手強い敵モンスターや謎解きが仕掛けられています。それらはリンクが持っている道具を駆使しつつ、プレイヤーの知恵とひらめきを働かせないと、先に進むことは困難です。考えるのが大変な分、強敵を打ち倒してダンジョンを攻略した時の達成感は何物にも代え難いと思います。

 このゲームには、他のゲームにはあまり見られない独特な点がいくつかあります。まずは、三日間という限られた日数を繰り返しループしながらゲームを進めていかなければならないという点です。三日間の時間経過はゲーム内の画面でゲージ(時計)として確認することができます。そのため、常に画面にタイムリミットが表示されているということになり、何となく落ち着かない感じです。三日目になり、時刻が午前零時を越えるとカウントダウンが始まり、その時までに適切な行動をとらなければ街に月が落ちてしまいゲームオーバーとなってしまいます。次に、装備することのできる「仮面」が不思議な効果を持っているという点です。リンクは特別な仮面を被ることで、異種族に変身することができます。変身できる姿は、木彫りの人形のような姿をした「デクナッツ族」、パワフルでがっちりとした体格の「ゴロン族」、スマートで魚人のような姿をした「ゾーラ族」等があります。この3つの変身は、フィールドやダンジョン、町中など、様々な場所で使用することになります。それぞれの姿には得手不得手が設定されています。例えば、「木の体のデクナッツは火に弱いが、体が軽いため「デク花」を使って一定時間空を飛ぶことができる」というような物です。これらの特性を利用して、様々な場所を探索します。これらの仮面以外にも、いくつか変身のできる仮面が存在します。また、変身する力はなくても「においでアイテムの場所が分かるようになるお面」や「付けると足が速くなるお面」など、隠された力を秘めた「お面」もあるので集める楽しさが感じられます。「仮面」と「お面」の使い分けも、探索に必要な要素です。

 手強い謎や独特の世界観は、初めて触れる人であれば少し尻込みしてしまうかもしれません。途中で、どうしても分からない謎も出てくることと思います。そのような人のために「シーカーストーン」という石碑(?)が街中のとある場所に設置されています。これを使用することで隠しアイテムの場所やダンジョン攻略のヒントを何度でも見ることができるので、行き詰まっても安心です。

 様々なところに癖のあるゲームですが、そこに奇妙な魅力を感じてしまうゲームです。私個人としては、「初めてのゼルダなら、これやってみて!」という感覚でオススメしたいゲームです。ホラーっぽい、と言うところが少々ハードルが高いのかもしれませんが(笑)。

 

新年早々風邪をひいてしまい、ブログ更新が滞っていました。今後もゲームを紹介していきたいと思うので、よろしくお願いします。

ゲーム紹介その3 .hack//Link(ドットハックリンク)

今回ご紹介させていただくのは、『.hack//Link』です。これは、2010年にバンダイナムコゲームスから発売された、プレイステーションポータブル用ソフトです。開発はサイバーコネクトツーが担当していました。ドットハックと言うと、聞いたことくらいはある人もいるかもしれませんね。

今回の記事は少々変則的で、最初に『.hackシリーズ』の説明、ゲームのあらすじと概要、ゲームレビューという構成になっています。お付き合いいただければ幸いです。

 

 シリーズについての説明

シリーズもののタイトルのため、ざっくりとこの『.hackシリーズ』というものについてお話ししたいと思います。

.hack(ドットハック)とは、架空のMMORPGである『The World』上で起こる事件について描いたゲームシリーズです。ザ・ワールドと言うと、私は某奇妙な冒険の某吸血鬼を思い出してしまいますが…それは全く関係ありません。このシリーズはゲームだけでなく、マンガやアニメ、映画など様々なメディアで展開しています。内容はメディア、ゲームソフトによってそれぞれ異なり、独自かつ壮大な世界観を描き出しています。メディアは違えど関連しているストーリーやキャラクターが共通している場合もあり、そのようなつながりを検証していくのも楽しいシリーズになっています。

とはいっても、シリーズの歴史は十数年にも及び、かなり膨大な量になっています。さすがに全部知るのは無理かも…と思うかもしれませんが、実は.hack//Link』をプレイすることで、様々なメディアで展開されたほとんどのストーリーの内容を知ることができてしまいます

では、以下はゲームのあらすじと概要に触れていきたいと思います。

 

あらすじ

 ゲームが大好きな中学生、『九竜トキオ(くりゅうときお)』は大人気ゲーム『The World R:X(ザ・ワールド リビジョンエックス)』をプレイするのを心待ちにしていた。しかし、ゲームのユーザーアカウントは抽選で取得できるものだったうえに、トキオは抽選に参加さえしておらず意気消沈。そのような中、トキオはある日転校生の美少女『天城彩花(あまぎさいか)』に呼び出される。呼び出された先で彼女から手渡されたのは、黒い謎のゲームディスク。彼女に促されるままそのディスクを起動すると、なんとトキオは生身の肉体のままゲームの中に取り込まれてしまった。そのゲームは『The World R:X』、トキオがプレイしたかったゲームそのものだった。しかし、ゲーム内では謎のハッカー集団が歴史を改変するという事件が起こっていた。改変された歴史を戻すため、トキオはゲーム内で奮闘することとなる。

 

概要

まず、このゲームは『.hackシリーズ』というゲームシリーズの総集編ともいえるようなゲームとなっています。しかしこのゲームが最終作なわけではありません(笑)リンクが総集編というのは、このゲームに登場する仲間キャラクターのほとんどが、過去作のキャラクターであり、ストーリーも過去作に関係するものがほとんどだという部分から言えます。

じゃあ、過去作を全部知っていないと面白くないんじゃないか

と、思うのが自然だと思います。普通のゲームシリーズでは、それが当然だと思います。しかし、このリンクは少々違います。その理由は、ゲームの内容が「新キャラクターの主人公が歴代キャラクターとともに、敵対する勢力に改ざんされてしまった過去を正しい歴史に戻す」という流れのゲームである、と言うものだからです。ここで重要なのは、主人公が「歴代のキャラクターにまったくかかわりがなく、様々な偶然が重なって事件に巻き込まれてしまった一般人の少年」であるということです。つまり、.hackシリーズを知らないままこのリンクをプレイすることで、この主人公気分が味わえてしまうのです!…少々強引な誘導ですね。ゲーム中で出会う過去作のキャラクターやストーリーはどれも魅力的なので、気に入ったものや気になったものも出てくると思います。そのような「自分の興味のあるものに出会えるかもしれない」と言う点でも、このゲームをプレイする意味はあるのかな、と思います。Link自体のシナリオも相当良いので、物語重視の人も楽しめると思います。過去作が好きな人に「このゲームよりも前までの作品を総ざらいできるゲーム」としてオススメするのはもちろんですが、以上の理由から新規ユーザーの方にもお勧めしたいです。

 

レビュー

内容についてはほどほどに触れたので、こちらではシステムや操作面、画面についてレビューしたいと思います。

このゲームはアクションゲームで、アナログパッドと各種ボタンを組み合わせて操作することで敵に攻撃します。アナログパッドを入力し続けることでダッシュ移動が行えるので、とにかくぐりぐりパッドを動かすことで、ちょこまか動き回れます。ダンジョン攻略やバトルに参加できるのは、主人公のトキオと仲間1名の合計2名です。戦闘システムで特に特徴的なのは、仲間と連続攻撃をすることができる「ニゾンコンボ」と、ユニゾンコンボが成功することで繰り出せる「クロスレンゲキ」です。ユニゾンコンボは、仲間キャラが吹き飛ばした敵をタイミングよく攻撃することによって、ラリーするように連続ダメージを与えられるというものです。クロスレンゲキは派手な合体技で、主人公と組み合わせる仲間によってすべて演出が変わります。また、仲間はXthフォームへとパワーアップさせることができ、パワーアップ後にもクロスレンゲキの演出が変わります。このように豪華な演出ややりこみ要素があり、とてもやりがいのあるゲームなのですが…いかんせんこの仲間のパワーアップやアイテム回収が単調で面倒な作業になりがちであるという重大な問題があります。仲間をパワーアップさせるためのアイテムはダンジョンを攻略することで得られますが、一回の攻略で得られるアイテムにはある程度限りがあります。それをちびちびとためて行かなければならないのですが、「これを全員分やるのか…」という感覚に陥りそうでした。というか、半ば陥ってました。協力して通信連動をしてくれた仲間がいなければ、モチベーションが持たなかったと思います。この点はかなり人を選ぶシステムだと思います。好きなキャラクターだけパワーアップするのであれば、特に問題は無いかもしれません。さらに問題を挙げるとすると、キャラクターのポリゴンや画面が、若干チープな印象を受けましたポップでコミカルという言い方もできるかもしれませんが、従来のゲームを知っていたからこそ、グラフィックは少し気になりました。プレイしているうちに徐々に慣れてはいきました。

シナリオはとにかく面白くて、早く進めたい、先が読みたい!という気持ちから、寝る暇も惜しんで没頭してプレイしてしまいました。もともと私は「.hack//SINE(アニメ作品)」「.hack//G.U(ゲーム作品)」「.hack//黄金の腕輪伝説(アニメ作品)」「.hack//Roots(アニメ作品)」の四つしか知らない(初代の『.hack//感染拡大~絶対包囲』も知ってはいましたが、友人の家で見ていただけで実際にプレイしたわけではなかったのでカウント外にしています。)状態で「.hack//Link」を始めたのですが、プレイしているうちに「自分の知らなかった作品がこんなにあったのか!」と知ると同時に、「こんなに面白い、興味を引く物語があったのか!」といろいろな作品に興味を広げることができました。特に小説類はほとんど読んでいなかったので、Linkをプレイしている最中に猛烈に読み漁りました。

ファンの間では評価の割れているゲームなのですが、私は楽しめた方です。過去作の復習や裏話、新旧キャラの邂逅など、これまで知らなかったことやもう一度見たかったことを楽しめたのは、とてもうれしかったです。お祭りゲームとしては、とてもいいゲームだと思います。

勢いでここまで書いてしまい、もしかしたら伝えきれていない部分もあるかもしれません。と言うよりも、伝えたい要素が多すぎてまるごと伝えるのは難しいのかもしれません。気になった方は、Link、並びにドットハックシリーズについて調べてみていただきたいです。ゲームを紹介するブログなのに、このようなことを言うのは情けないですね…。

とにかく魅力過多な作品です。興味を持っていただけたら嬉しいです。